HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 神戸公演 感想について
先日行われた幕張メッセでの2DAYSで締めくくられた「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」。
アルバム「HYDE [INSIDE] 」を引っ提げて展開されたのはまさに極上のロックエンターテイメント。
ライブハウスツアーよりもさらに進化したHYDEの表現が体感できた追加公演。
今回は「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」神戸公演の感想をお伝えします。
目次
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 神戸公演
開演までの様子
神戸ワールド記念ホールでのライブに参加するのは今回の「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」が初でした。
過去にはVAMPSのツアーで使われたこともある会場です。
VAMPS時代から活動を追いかけている方には懐かしの場所でもあります。
到着後まもなくお目当てのグッズを購入。 これで準備バッチリです!
まずは会場周辺を散策しました。
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- ツアートラック
ツアートラックは神戸ワールド記念ホールの裏手の駐車場で発見。
ライブハウスツアーのトラックも一緒に駐車されていました。
今回のツアー写真、改めて本当にかっこいいなと思います。
ライブへの期待感も最高潮のなかでついに開場のときが訪れました。
開演までの様子
場内に入り、ライブのステージが目に入ってきます。
今年のライブはサーカスの舞台を思わせるゴシックかつポップなステージセットです。
今回、私はスタンド席からの参加。
ステージと客席の距離感が非常に近くどの場所からでもステージ上がはっきりと見えます。
開場BGMは洋楽中心の楽曲セレクト。
活動再開したリンキン・パークの「The Emptiness Machine」が流れてテンションが上がったのは私だけではないはず(笑)
開場中に洋楽が流れるのはHYDEソロではおなじみですが、今回はVAMPSの楽曲も多くかかっていました。
思わず体も動き出します。
開場BGMラストの楽曲「BLOODSUCKERS」の盛り上がりはすさまじく、アリーナではジャンプが巻き起こっていました。
時刻は「6:60」。
場内は暗転し、ライブ開始のカウントダウンが迫ってきました。
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 神戸公演
セットリスト
今回の追加公演ではアルバム「HYDE [INSIDE] 」収録曲が全曲披露されました。
「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」セトリ予想はこちらから。
私は2日目の10/13公演に参加。
まさに狂気に満ちた芸術が体感できた圧倒的なライブでした。
セットリストは以下の通りです。
10/13 兵庫・神戸ワールド記念ホール公演 セットリスト
1.LET IT OUT
2.AFTER LIGHT
3.I GOT 666
4.DEFEAT
5.BLEEDING
6.TAKING THEM DOWN
7.ON MY OWN
8.THE ABYSS
9.永久 -トコシエ-
10.6or9
11.MAD QUALIA
12.SOCIAL VIRUS
13.MIDNIGHT CELEBRATION Ⅱ
14.LAST SONG
EN
1.PANDORA
2.INTERPLAY
3.夢幻
4.BELIEVING IN MYSELF
5.GLAMOROUS SKY
6.SEX BLOOD ROCK N’ ROLL
楽曲の感想
1.LET IT OUT
「Ladies and Gentlemen」というナレーションとともに「HYDE [INSIDE] 」1曲目のSE「INSIDE HEAD」が鳴り響きます。
悲しげなピアノイントロが響くなか、目の前には演説台が。
ライブハウスツアーやフェスで使われた演説台は追加公演でも姿を現しました。
「INSIDE HEAD」が流れるということはライブ1曲目はもちろんこの楽曲。
「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 」1曲目を飾ったのは「LET IT OUT」でした。
コロナ禍に声出しを想定してリリースされた楽曲。
私自身、HYDEソロで声出しアリーナライブに参加するのは2019年の幕張メッセ公演「ANTI FINAL」以来5年ぶりでした。
この5年の月日を感じさせる最高の幕開けに心が昂ります。
2.AFTER LIGHT
演説台からHYDEが降り、2曲目の「AFTER LIGHT」へと続きます。
リリースから6年。
すっかりHYDEライブの定番曲となりました。
アルバムツアーであるため、セトリ落ちの可能性も考えていましたが演奏されてうれしいです。
激しいサウンドであると同時にシンガロングで会場の一体感をより高めてくれる楽曲。
ライブハウス公演の配信でも感じましたが、続く3曲目への流れが素晴らしいなと。
3.I GOT 666
「HYDE [INSIDE] LIVE 2024」と同様に3曲目は「I GOT 666」です。
配信で「AFTER LIGHT」⇒「I GOT 666」の流れを見てから実際に体感したいと思っていました。
ライブハウス公演の時よりもがなりに磨きがかかっていたのがこの曲で非常によく分かりました。
サビでのフレーズごとに非常に歪みがかった声を使うHYDE。
狂気じみた雰囲気も帯びた表現にテンションは急上昇!
喉を潰すような勢いでコール&レスポンスを送ります。
4.DEFEAT
怪しげなイントロが鳴り響き「DEFEAT」へ。
ダークで激しいため、ライブのなかで序盤の転換点を果たしてくれる曲と考えています。
サビでアリーナがジャンプで揺れる光景が素晴らしかったです。
5.BLEEDING
5曲目で「BLEEDING」を投下。
ライブハウス公演ではアンコールで披露。
ここでセトリ変更です。
コール&レスポンスが盛り上がるため、序盤でもフックとして効いてくる曲だなと。
アリーナ映えもする楽曲だと感じました。
6.TAKING THEM DOWN
アリーナクラスの会場でこの曲の合唱をする光景は圧巻でした。
「BLEEDING」から「ダメージ」という歌詞でつながりを感じられます。
よりこの曲が持つ反撃というメッセージ性が強調される流れのように思いました。
7.ON MY OWN
この曲のイントロが流れると会場の空気感が変わるなと個人的に思います。
HYDEの低音の魅力が感じられる1曲。
ラスサビ前のシャウトも絶好調でした。
8.THE ABYSS
今後リリース予定のアコースティックなアルバム「Jekyll」に収録されるであろう曲。
「奈落の底」を意味する絶望感に満ちたダークバラード。
間違いなく現在のHYDEライブの核といえる楽曲です。
「THE ABYSS」は前後の曲とのつながりによって一種の物語性が生まれる点も好きですね。
追加公演では次曲により闇の部分が強調される流れになったのではないかと。
9. 永久 -トコシエ-
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 個人的ハイライトその①
暗闇の中に無数の炎が灯り、聴き覚えのないイントロが鳴り響きます。
このイントロはライブならではのアレンジ。
この演出が当てはまる楽曲が1つだけありました。
HYDE×MY FIRST STORYのコラボ楽曲「永久 -トコシエ-」。
会場全体に響き渡る声量。
まさに支配者のような気迫に満ちた表現力。
会場を覆いつくすような圧倒的な闇の空気感に圧倒されました。
10.6or9
前曲で会場一体をダークな空気感で満たした後、一気にアップテンポな流れに持っていけるのがHYDEの振り幅を表しているな~と。
アリーナクラスの会場で一気に観客がジャンプする姿は気持ちが高まります!
ライブハウスでしかこの曲を聴いたことがなかったので、大きな会場での爆発力が感じられて楽しかったですね。
11.MAD QUALIA
そのままライブの起爆剤「MAD QUALIA」へ。
「ANTI FINAL」のことを思い出しながら聴いていましたね。
アリーナの観客が飛び跳ねる姿は圧巻。
勢いそのまま次の曲へと続きます。
12.SOCIAL VIRUS
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 個人的ハイライトその②
セトリ予想では序盤の盛り上げどころでの演奏と予想した「SOCIAL VIRUS」。
一番の盛り上がりどころでの披露です。
「ついにきた!」とテンションは最高潮に!
イントロのヘヴィなサウンドはライブでより強化されていました。
この重たい音がしびれます…。
大迫力のメタルサウンドに体が動き出さずにはいられません…!
ラスサビ突入前にHYDEが両手を開く仕草を見せます。
WODの合図です。
ドイツ語のカウントとともにアリーナAブロックでWODが発生していました。
今後、披露されるたびに演奏・観客の動きともブラッシュアップされていくためますます洗練された曲になるだろうなと思います。
次に聴けるタイミングが早くも待ち遠しいです。
13.MIDNIGHT CELEBRATION Ⅱ
追加公演はライブハウスツアーの時よりもがなりの強い歌唱になっていたのが印象的でした。
ミッセレでもほぼ全編がなりが使われていて狂気的な表現に圧倒されていました。
この歌唱は次に続く楽曲の伏線的な要素もあるように感じます。
観客も大盛り上がりのなか、本編終了。
と思いきや、アウトロに交じって響くピアノの音。
静かにそのまま次の曲が奏でられました。
14.LAST SONG
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 個人的ハイライトその③
鳴り響いたのは「HYDE [INSIDE] 」最後の楽曲「LAST SONG」。
ミッセレで本編終了と思い込んでいたこと、ライブ最後に演奏と考えていた「LAST SONG」のイントロが聴こえたことで思考が停止してしまいました。
目の前のHYDEは血糊を被り、赤く染まった洋服を着ています。
まさに「LAST SONG」のMVの主人公がそこに立っていました。
静かに紡がれるHYDEの歌唱。
ライブで聴くのを待ち望んでいた曲でありながらこの瞬間私は茫然としていました。
セトリの流れに圧倒されたというのも大きな要因でしょうが、今なら理由が分かる気がします。
「ROENTGEN」や「黒ミサ」で表現されてきた「静」の歌唱。
「LAST SONG」の歌唱はこの「静」の表現に似た要素を持ちつつ、全く異なったものであったと思います。
ミッセレで狂気があふれ出し、楽曲の主人公が限界を超えたことでぷっつりと彼を繋ぎとめていたものが切れてしまったような…。
この「静」の歌唱からは虚無を内包した表現を感じたのです。
茫然としてしまうはずです。
これまでのHYDEの歌唱で聴いたことのない表現だから。
長いキャリアを持つなかでまだ新たな表現を見せてくれるHYDEは本当にすごいアーティストだと思います。
楽曲は終盤に差し掛かり、大きな転調を見せます。
ステージが一瞬暗転した次の瞬間、赤い紙吹雪がHYDEに降り注ぎます。
それは「LAST SONG」の主人公の心象風景を表しているのではないかと。
人々に嘲笑され心をすり減らす主人公。
この赤い紙吹雪は、彼自身の心が悪意という鋭利なナイフによって切り裂かれ生み出されたもの。
彼の心に降り注ぐ血の雨。
ステージ上に倒れ、咆哮のようながなりロングトーンを響かさせるHYDE。
赤い紙吹雪が舞うなか、ステージの幕が静かに下りていきます。
音楽表現でありながら舞台のラストシーンを見たような感覚が味わえました。
EN
1.PANDORA
しばらくすると幕が下りたステージ上でギタリスト2人によるギター対決が行われました。
場内も盛り上がります。
するとステージ後方からドラムセットを積んだ簡易ステージが運び込まれてきました。
その簡易ステージの上でドラムパフォーマンスが行われます。
ド迫力の演出に驚かされました。
簡易ステージが後方に設置されていたステージセットと合体してサブステが完成しました。
そのサブステに設置されていた箱の中からHYDEが現れ「PANDORA」がスタート。
HYDEソロでサブステがある光景が非常に新鮮でした。
サブステで聴く「PANDORA」も盛り上がるな~と。
コール&レスポンスの時に指揮者のように手を振るHYDEの姿がいいなと。
2.INTERPLAY
続けてサブステ上で「INTERPLAY」を披露。
「INTERPLAY」がアンコールでの演奏になるとは思っていませんでした。
当てが外れましたね。
飛び跳ねる観客たち。会場がダンスフロアに様変わりです。
楽曲終了後、水鉄砲を持って会場を練り歩くHYDE。
水をかけられた人たちがうらやましい(笑)
存分に水を浴びせた後、ステージへと戻りました。
3.夢幻
10/13は、コラボ相手の「MY FIRST STORY」ボーカル hiroが結婚を発表した日。
彼に捧げるという言葉とともに披露されました。
相容れない敵同士の対峙を描いた楽曲。
この曲が持つ希望の側面が強調されたアレンジのように感じられました。
HYDEオフィシャルファンクラブ「HYDEIST」の掲示板内にて観客の歌唱部分が伝えられていたこの曲。
一緒に曲を作り上げている感覚で非常に楽しかったです。
4.BELIEVING IN MYSELF
「夢幻」に希望の要素を感じたのは、次に続いたこの曲の影響も大きかったのかもしれません。
コロナ禍にリリースされ、聴く人の心を支えてきた楽曲。
多くの人々が痛みに打ちひしがれるなか、そっと寄り添ってくれた曲です。
ラスサビ前の合唱は感動的でしたね。
心が洗われるような感覚がありました。
5.GLAMOROUS SKY
ライブ定番曲「GRAMROUS SKY」をここで投下。
会場も大盛り上がりです。
アリーナでは円陣が組まれ、何人もの人がヘドバンをする光景が巻き起こっていました。
フェスでも多くの観客を沸かせているこの曲。
やはり名曲は色あせないなと。
6.SEX BLOOD ROCK N’ ROLL
「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」ラストを飾ったのは「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」でした。
昨年、ライブ演奏が復活されてから現地で聴きたいと思っていた楽曲。
ついにセクブラを会場で体感できました!
悔いを残さないよう全力でコール&レスポンスを送ります。
現地のセクブラはこんなに楽しいのかと思いましたね!
会場が最後に楽しくはっちゃけられるというのがいいなと。
熱狂と幸福感の余韻に包まれ、神戸公演2日目は幕を閉じました。
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA- 神戸公演 感想について まとめ
「HYDE [INSIDE]」を引っ提げた追加公演は、狂気的な芸術が体感できる熱狂のライブでした。
まだまだこの狂気に満ちた芸術的なロックを味わっていたいです。
追加公演を終え、HYDEはワールドツアーで世界を巡ります。
HYDEが思い描くこの先の景色には一体どんなものが待っているのか。
その夢の光景をいつまでも追い続けていきたいです。
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