
HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL 大阪公演 感想について
1/17の福島・けんしん郡山文化センター 大ホール公演を皮切りにスタートした「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」。
3/11には早くもアルバム「JEKYLL」が配信リリースされることも決定。
音源が待ち遠しいです。
私も「JEKYLLツアー」の大阪公演に参加しました。
アルバムリリース前にお披露目された「ROENTGEN Ⅱ」の楽曲たち。
「静」の世界観の続きには一体どんな景色が待っていたのか?
今回は「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」大阪公演の感想をお伝えします。
目次
HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL 大阪公演 セットリスト
それでは「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」のセットリストをお伝えします。
「JEKYLLツアー」のセトリ予想はこちらから。
私は1/21 大阪公演 2日目に参加しました。
「ROENTGEN」と地続きでありながらも今のHYDEだからこそ表現できる世界観があふれていました。
セットリストは以下の通りです。
1/21 大阪・フェスティバルホール公演 セットリスト
1.DIE HAPPILY
2.SSS (Sending Secret Signals)
3.MAISIE
4.SO DREAMY
5.HONEY
6.flower
7.NOSTALGIC
8.TATTOO
9.FINAL PIECE
10.DEFEAT
11.FADING OUT
12.SMILING
13.EVERGREEN
14.THE ABYSS
15.Red Swan
16.BREAKING DOWN
17.夢幻
18.LAST SONG
HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL 楽曲の感想
大阪公演の会場は「フェスティバルホール」。
ホールへと続く階段には赤い絨毯が敷かれていて、シックで華やかな雰囲気が感じられます。
客席へと向かう長いエスカレーターや無数にきらめく星空のようなシャンデリアがコンサートへの気分をさらに高めてくれます。
開場BGMの洋楽が流れるなか、開演時間を少し過ぎたころコンサートの幕があがりました。
楽曲の感想
1.DIE HAPPILY
「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」1曲目を飾ったのは「DIE HAPPILY」でした。
まさかのいきなり新曲からスタート。
モニターのない会場なので、演奏とともに流れるように1曲目がスタートしたのは新鮮でしたね。
ジャジーで大人の雰囲気漂う楽曲。
この楽曲を1曲目に持ってきたことで「JEKYLL」というアルバムの方向性が感じられた気がしました。
HYDEソロ1stアルバム「ROENTGEN」。
その時に生み出された「静」の世界観を継承しつつ、ジャズの空気感が色濃く出ていました。
地続きではありながらも大人の色気と余裕が楽曲の世界観からはあふれています。
今のHYDEだからこそこの「JEKYLL」というアルバムの世界観が生み出されたんだなと早くも感じさせられました。
2.SSS (Sending Secret Signals)
夜の闇の中を蝶が舞うような妖艶で華やかな雰囲気が漂うHYDEの歌唱。
サビに突入し「Butterfly」というワードが聴こえてきてこの楽曲の正体が分かりました。
TOMORROW X TOGETHERへの提供曲「SSS (Sending Secret Signals)」。
HYDEの色気のある歌唱のすべてが詰まったような雰囲気が印象的でした。
3.MAISIE
こちらも「SSS (Sending Secret Signals)」と同様、セトリ入りがあらかじめ判明していた楽曲。
この曲も原曲とはずいぶん印象が変わりましたね。
Cö shu Nieの歌唱では深い森のなかに迷い込んでしまうような怪しげなイメージ。
HYDEの歌唱ではその森のなかへ甘くいざなっているようなイメージ。
個人的にはそんな印象を受けました。
今回のJEKYLLツアーでは赤いコード付きマイクを使っているHYDE。
映像がない分、コードの魅せ方も曲の世界観を引き立ててくれます。
4.SO DREAMY
JEKYLL収録予定曲のなかで最もハッピーな空気感が出ていた楽曲。
HYDEいわくかわいらしい曲。
レストランのオーナーになってお客さんを迎える気持ちで作られたとのこと。
高級レストランでコース料理を食べて幸せに包まれているときのような。
そんな多幸感にあふれている曲だと思います。
5.HONEY
このタイミングでの「HONEY」は予想外でした。
ラルク曲のカバーは「ROENTGENツアー」同様披露されるものと思っていましたが、
これほど序盤に持ってくるとは!
これまでのオーケストラツアーと同じく「HONEY -L’Acoustic ver-」をベースにしたアレンジ。
南国の風が吹いているようなおしゃれな空気感の楽曲となっています。
これほど原曲とは異なるアレンジにしても成立するのは色々な要素があると思います。
アレンジに合わせたHYDEの歌唱。
オーケストラに合わせた楽曲アレンジ。
オーケストラ隊の美しい演奏。
そして大幅にアレンジを加えても成立する原曲の素晴らしさです。
オーケストラツアーはアレンジと原曲の素晴らしさも感じられるなと思います。
6.flower
この「flower」のオーケストラアレンジもめちゃくちゃいいんですよね~!
原曲とはまた違った切なさが感じられます。
「JEKYLLツアー」の「flower」は晩年に遠い昔の恋を振り返り、思いを馳せているような印象を受けました。
原曲だと片思いの主人公が相手への想いを募らせているという印象。
「JEKYLLツアー」だともう会えなくなってしまった大切な人を想い、過ごしてきた大切な思い出を噛みしめているような印象を受けました。
切ないながらも非常に温かさが感じられる「flower」だったなと。
7.NOSTALGIC
「静」の世界観を再始動させた楽曲「NOSTALGIC」はこのタイミングで披露されました。
今回のツアーはオーケストラ隊が並ぶ階段状ステージの足元がライトになっていました。
「NOSTALGIC」ではライトがセピア色になり、郷愁を思わせる演出だったのがよかったですね。
歌い方も前回の「ROENTGENツアー」とは変化していたように思います。
故郷への未練を断ち切り、なんとか前に進もうとしているような。
歌唱から力強さのなかに未練を振り払おうとしているようなニュアンスを個人的には感じましたね。
8.TATTOO
「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」個人的ハイライトその①
玉座に座るHYDE。
ステージは暗闇に包まれ、HYDEが照らされています。
始まったのは「JEKYLL」収録予定の楽曲「TATTOO」。
これまでライブで披露されてきたダークバラード「THE ABYSS」と双璧をなすほどの暗く重い楽曲です。
今ツアーでは歌詞を表示するスクリーンがないため、楽曲の歌詞は分かりませんでした。
そのため解釈については私の主観となりますのでご了承ください。
楽曲から受けた印象としては暗闇のなかに一人取り残され、自暴自棄になっている。
そんな印象を受けました。
あくまで私が受けたイメージですが「NOSTALGIC」から一つのストーリーとして繋がっているのではないかと感じました。
「NOSTALGIC」で故郷を離れ、旅立った主人公。
ただ生きていたら思い通りに行くことばかりではありません。
挫折を知り、一人孤独に打ちひしがれている。
この「TATTOO」からはそんな印象を受けました。
暗闇のなかで一人口笛を吹くHYDE。
その音色は軽やかですが、すべてを諦めてしまったがゆえの軽やかさではないかと。
この「TATTOO」の流れは次の曲にも繋がっていると感じました。
9.FINAL PIECE
「NOSTALGIC」で故郷を離れて「TATTOO」で孤独に打ちひしがれ「FINAL PIECE」で愛を知る。
まさにこれは人生そのものを表しているんじゃないかと。
歌詞を知らないため拡大解釈の可能性は大いにあるので、参考程度にお考えください(笑)
ただ歌詞が分からないからこそ観客一人一人が思うように楽曲を受け止められるというのも楽しいですね!
この「FINAL PIECE」の歌唱は本当に素晴らしかったです。
「ROENTGENツアー」の時よりもはるかに進化している。
HYDEというアーティストは本当にすごい人です。
大切な人への想いの強さと温かさ。
それを真っすぐに伝えようとするかのような力強くも優しい歌声。
涙があふれてきました。
素晴らしい歌唱だったなと思います。
10.DEFEAT
「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」個人的ハイライトその②
ここでMCが入り、いつもこのタイミングでその土地ゆかりのものを食べるコーナーがあることが判明。
オーケストラ隊のジャジーな音色に合わせてお菓子を食べるHYDE。
あまりにもシュールすぎます。
始まったのは「DEFEAT」。
「DEFEAT」のジャズアレンジが本当に好きなので、セトリ入りしてうれしかったですね。
「静」の世界観を表現した「JEKYLL」ツアーで「HYDE [INSIDE] 」の楽曲も演奏されるというのがいいなと思います。
「JEKYLL」と「HYDE」。
2つの音楽性が混ざり合ってる感じがするなと。
「DEFEAT」を歌っている時のHYDEは「動」のスイッチが入ったようなパワフルな歌唱になっていたのもよかったですね。
11.FADING OUT
「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL 」個人的ハイライトその③
ステージに青く揺らめく波のような光が照らされます。
始まったのは「JEKYLL」収録予定曲「FADING OUT」。
暗い海の底を孤独に一人漂っているような空気感が印象的な楽曲。
静かに淡々とした楽曲進行ながらも浮遊感のあるメロディが心に響きます。
こうした浮遊感のある曲を歌ってHYDEに敵うものはいないと思っているので、
まさにこういう曲を待ってた!という感覚でしたね。
HYDEにしか表現できない世界観。
楽曲を聴いた当初は暗い海の底に取り残されたという印象でしたが、
どことなく死の雰囲気も感じられる曲だなと今は感じています。
死の間際、ゆっくりと命が潰えていく情景を暗い海の底のように表現したのではないかと。
HYDEソロ始動から25年。
長いキャリアを積み重ねてきてなお、
こうした芸術的な楽曲を世に送りだせるということにHYDEの底知れない才能を感じさせられます。
12.SMILING
この曲も聴けることを楽しみにしていました。
「FADING OUT」の悲しげな楽曲の雰囲気のあとに切なくも美しいメロディが非常に胸に刺さります。
この楽曲もHYDEが描く世界観が顕著に現れています。
メロディは美しいですが、この曲も悲しい楽曲。
あたりを真っ白に染める雪のように楽曲の主人公は自身の抱える思いを洗い流そうとします。
忘れられない人への想いを振り切るため、自身の心を砕く主人公。
その砕け散った心がガラス細工のようできれいだと歌詞ではつづられています。
こんな美しい世界観を描き表現できるアーティストのファンでよかったと改めて思わされますね。
切ない歌唱が素晴らしかったです。
13.EVERGREEN
楽曲の世界観をそのまま表しているような優しく温かな光が会場中を照らします。
演奏されたのは「EVERGREEN」。
「JEKYLLツアー」で唯一セトリ入りした「ROENTGEN」の楽曲。
だからこそこの楽曲の存在感が非常に際立っていたように感じられました。
ライブ全体を通して大人な雰囲気が感じられる今回のツアー。
始まりにはこの「EVERGREEN」があるということが強く感じられました。
14.THE ABYSS
「JEKYLLツアー」の開催、音源化が決まりこの楽曲が聴けることも非常に楽しみでした。
「JEKYLL」と「HYDE [INSIDE] 」。
「静」と「動」。
両方の要素を併せ持つダークバラード。
「奈落」というタイトル通り、深い絶望に堕ちる雰囲気が印象的な楽曲です。
今回の「THE ABYSS」でライブにおける演奏順の重要性が非常に感じられましたね。
これまでのライブでは中盤で演奏されてきたこの楽曲。
美しいながらも絶望が感じられるこの曲のダークさが、ライブにおけるターニングポイントの役割を担っていました。
「JEKYLLツアー」ではライブ終盤に配置された「THE ABYSS」。
「奈落」から抜け出すことはできない。
抗えない絶望が押し寄せている。
今回の「THE ABYSS」からはそんな印象を受けましたね。
15.Red Swan
「奈落」に堕ち、血だらけの翼を広げるこの構成が美しいです。
美しく力強く響くHYDEの歌声が印象的でした。
絶望を知りながらもなお立ち向かおうとするような雰囲気を感じましたね。
ここから「再生」に向けてライブのセトリが構成されていくのかなと感じていました。
16.BREAKING DOWN
「ROENTGENツアー」の際もセトリ入りしていた楽曲。
今回も演奏されそうな予感はしていましたが、実際選曲されるとうれしいなと!
静かなAメロ、Bメロと開放感のあるサビの緩急が印象的です。
この楽曲を表すとするならまさに「希望」の一言につきると思います。
自身の前に立ちはだかる壁を壊し、乗り越えようとするような。
この楽曲のメッセージが聴く人にも前を向く力を与えてくれるなと思います。
今回聴けてよかったなと。
17.夢幻
「永久 -トコシエ-」がセトリ入りしていなかったので「夢幻」も今回は演奏されないんだな~と感じていました。
シャウトもあるし「動」の活動限定なんだろうなと。
何とラスト2曲で「夢幻」を披露。
これはかなり驚きました。
「夢幻」もかなり大胆にアレンジしていましたね。
緊張感がありつつもポップさも入り混じったメロディになっていました。
スパイ映画のような雰囲気だなと!
これだけ明るい空気感ならライブも明るく終わるんじゃないかと思っていました。
ただこの時点でもう1曲ラストを担う可能性のある楽曲が演奏されていなかったのです。
18.LAST SONG
「HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL」ラストを飾ったのは「LAST SONG」でした。
何と「LAST SONG」が最後の楽曲!
2024年リリースの「HYDE [INSIDE] 」。
その最後を担う楽曲。
音源、MVで世界観に衝撃を受けた楽曲です。
「HYDE [INSIDE] 」を締めくくる楽曲が「JEKYLLツアー」のラストの楽曲というのが非常にグッときますね。
「LAST SONG」で締めくくるライブが見てみたかったので夢が叶いました。
一度「HYDE [INSIDE] 」のツアーで「LAST SONG」の赤い紙吹雪の演出を見ているからこそ、
「JEKYLL」ではどう表現されるんだろうと固唾を飲んで見守っていました。
ラスサビ突入前に暗転する会場。
目の前には暗幕スクリーンを覆いつくす吹雪の映像が映し出されています。
「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」で目撃したステージを覆うほどの赤い紙吹雪の演出。
舞台芸術を見ているような感覚になり、観客は圧倒されました。
演出としての核はそのままに「JEKYLL」の世界観に合わせた表現。
初めて「LAST SONG」をライブで体感したときと同じ感覚がまた感じられました。
降りしきる吹雪。
やがて足元から火が立ち上り、雪を燃やしていきます。
火はみるみるうちに雪を包み込み、眼前に現れたのはすべてを焼き尽くそうとするような炎の海。
絶望のような、諦めのような、HYDEの歌声が響き渡るフェスティバルホール。
希望は届かない。
ただ絶望がそこにあるだけ。
すべてを洗い流そうとするような美しい雪も焼き尽くす業火。
映画のバッドエンドを目撃したような余韻を抱え「HYDE Orchestra Tour 2026」は幕を閉じました。
HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL 大阪公演 感想について まとめ
「ROENTGEN」の世界観を引き継ぎつつ、ジャジーで大人の空気感があふれている作品。
ソロ活動25周年を迎えたHYDEだからこそ生み出せる熟成された「静」の世界観でした。
3/11の配信リリースが決定。
CDも5/13に発売されます。
ライブで聴いた楽曲たちが「JEKYLL」というアルバムでどのような世界観を構築していくのか待ち遠しいです!
